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なぜそこまでこだわるのか?究極の石鹸作りに挑むアーチスト【ポニィ緒方】(2/7)

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緒方陽一(ポニィ緒方)氏アップ画像
今回のインタビューは、カンボジアの大自然の恵みをたっぷり受けた素材を厳選、日本古来の製法「釜炊き塩析法」で手間ひまかけて作る石鹸『クメール・ラビット』ブランドを展開する「Rabbit Radiance Co.,Ltd.」最高責任者ポニィ緒方さん。彼がこだわりぬいて作った究極の石鹸は、感度の高いセレブや女性に大人気!

カンボジアという土地で、最高の素材を求め、手間のかかる日本の伝統的な製造法にこだわる。できあがるまでに3ケ月かかるという妥協のないモノ作り精神で「究極の石鹸」に挑むポニィ氏。

彼がなぜカンボジアという地を選んだのか、なぜここまでこだわって作っているのか、幻の素材「ワイルドハニー(野生のハチミツ)」とは。そして、一般的に使われている石鹸と「クメール・ラビット」の違い、石鹸のこと、美容のことなど幅広く語っていただきました!

ポニィ緒方(緒方陽一)氏
カンボジア・プノンペンで『クメール・ラビット』ブランドの石鹸を展開する「Rabbit Radiance(ラビット・ラディエンス)」の最高経営者。
そして、独自の世界観の作品を生み出し、世界や日本で個展を開くアーチストでもある。
妥協を許さないモノ作りは、まさに職人でありアーチスト。
「海外で冠たるプロダクトをカンボジアから送り出す」という理念のもと、日々究極の石鹸作りに向き合っている。

今回のポニィ緒方さんとの対談インタビューラインナップ!
本記事は、全7本の対談インタビューの最初の2本目となります。


1本目 これが本当の石鹸?日本古来の製法で作る超こだわり石鹸とは?
2本目 超希少!野生のハチミツ『ジャングルハニー』使用の光り輝く石鹸とは?
3本目 教えて!『クメールラビット』石鹸の商品別ポイント!
4本目 カンボジアビジネスはどうスタートする?注意すべきポイントは?
5本目 日本の若者に欠けていてカンボジアの若者が持っている大切なものとは?
6本目 知らないと怖い?『無添加石鹸』の本当の意味とは?
7本目 今後の展開・ビジョンは?本当にやりたい大事なこととは?
特別動画 ポニィ緒方さんからあなたへのメッセージ


生の声、現地のライブ感が伝わる【動画版】はコチラ!

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野生のハチミツ『ジャングルハニー』とは?

中西賢一(以下、中西):今、こちらのシンプルな「ホワイト」をご紹介いただいたのですけど、次にちょっとこちらを紹介していただけますか?

ポニイ緒方(以下、ポニイ):こちらは「クメール・ハニー」。これがうちで一番売れている商品なんですけれども、これは「蜂蜜石けん」と一般的にいわれるんですけど、何が違うかというと、蜂蜜の「質」が違うんです。

中西:これは、「ホワイト」に蜂蜜が入っていると思っていいのですか?

ポニイ:そうです。それも「生」で、最終的に手でじっくり塩加減と熱加減の按配で入れ込む。それの何がいいかというと、蜂蜜が野生の「ジャングルハニー」なんですよ。
ポニィ緒方氏と中西賢一対談画像
中西:「ジャングルハニー」っていかにも、名前から想像できると思うんですけどね、ジャングルの中の蜂の蜜を使っているということですよね?だから、野生って言ってもいいですよね?

ポニイ:はい、野生のハチミツですね。「養殖」ではない、「養蜂」ではないということですね。

中西:でも、蜂蜜というと、養蜂家のかたたちが、こう箱に蜂をバーッといっぱい飼っていて、ガーッと引き上げると蜜がいっぱい入っているってやつですね。そうじゃなっくて、ジャングルに、カンボジアの密林の中に取りに行くということですよね?ポニイさんは「蜂蜜ハンター」としても活躍されているということですよね?
ポニィ緒方氏と中西賢一対談画像
ポニイ:そうですね。ちょっと、現地の方に通い詰めて、ご一緒させていただいたのが2年前で、それから毎年シーズンには一緒に森に入っています。
*ハントのシーズンは乾季の4ヵ月間、つまり1年のうちの4ヵ月しか「ジャングルハニー」が取れる時期がないということ。

中西:森に入ってというのが、本当にすごいんですけれども、やっぱり野生のものなので、欲しい量が必ず行ったら確実に取れるとともわからないですし、行ったら全然取れなかったということもあるでしょうし、今年はいっぱい取れたけれども、来年は取れるかどうかもわからない、ちょっと不安定なものですよね、原料として。

ポニイ:気候にも左右されますし。

中西:でも、いい石けんを作るには、不可欠というか欠かせないといういことで、そこはこだわってらっしゃるってところですよね?

ポニイ:そうですね。だから、村、森によっても蜂蜜の質って全然違うので、うちの石けんの場合には、均一ではない、色とかも変わってきちゃったりします。蜂蜜のなじみ具合も、ねっとりしたものだとツブツブとなったりとか、サラサラっとした蜂蜜だと、もっと透明感のある感じとか、じわっと薄く浸透したりとか。1個1個違っちゃうんですね。でも、本当にそういうものなんじゃあないのかなと。食べ物も。
ポニィ緒方氏と中西賢一対談画像
中西:自然だからこそ、ばらつきがでるというか。

ポニイ:だからこそ、これ以上もし、均一って概念に僕らが近づこうとすると、機械の力、科学の手、ケミカルの力を借りるしかないので、うちはナチュラルにこだわっているので、人の肌、体温が伝わって、ちゃんと僕ら味見して作ってますので、

中西:石けんを味見されているみたいですよ。

ポニイ:ピリピリっとどれくらいの弱アルカリかって、味見ながらやっています。
ポニィ緒方氏と中西賢一対談画像
中西:これは安心ですよね。今、実際に目の前に「ワイルドハニー」というものがあります。

ポニイ:これは時期的には、4月から5月位のものですね。

中西:さっきひと口ペロッと舐めたんですけれどもね、濃いですよね?

ポニイ:そうですね。

日本のハチミツと『ジャングルハニー』の違いは?

中西:ポニイさんからみて、日本で売っている蜂蜜と、こっちで取れる野生の蜂蜜の大きな違いって何なのですかね?
ポニィ緒方氏と中西賢一対談画像
中西:基本的にですね、養殖だと「単花蜜」と言いまして、特定の花を吸っていたりとか、あとはショ糖とか、グラニュー糖、抗生物質ですね。

中西:添加されているものがあると。

ポニイ:やっぱり養殖だと菌に弱いですから、だから抗生物質は不可欠だし、ショ糖を使ったりしてしまったりすると、蜂の気泡を使わないのですね。西洋ミツバチだとですね。だから、野生の、日本で言うと日本ミツバチ、今はもう希少、3%くらいじゃないでしょうか日本の市場の中では。ほとんど取れなくなってしまっている。カンボジアでは、まだ森が多い。あと日本のミツバチは四季がありますから、花が咲いている時期が少ない、ただ、日本のミツバチは働くんです。世界で一番働く。ただ、寒いし、気候的にはシビアなので少しずつしか溜まらない。やっぱりカンボジアって国は亜熱帯で、もう年中花が咲いている、

中西:気温は安定していますよね。

ポニイ:(カンボジアのワイルドハニーは)何百種類という樹液、花蜜を吸いまくって、自由自在に集めて、それが全部凝縮されている。
ポニィ緒方氏と中西賢一対談画像
中西:先ほど言われたように、一つの花だけでなく、たくさんの花の蜜、花粉がミックスされたようなものが、この野生の蜂蜜ということなのですね。

『ジャングルハニー』は酵素が違う?

ポニイ:やっぱり蜂蜜で注目されているところって「酵素」ですね。
ポニィ緒方氏と中西賢一対談画像
中西:「酵素」って最近よく聞きますよね。「酵素ドリンク」とかね。蜂蜜にも酵素があるってことでいいんですよね?

ポニイ:そうですね。酵素ジュースとか流行っていますけれども、酵素っていうのは作れますよね、発酵させれば。ただ、酵素って種類がいっぱいあるんですよ。酵素の一番大切なところは、レアな酵素、珍しい酵素を摂取できるということですね。植物というのは、いろいろな酵素を持っています。それを野生のミツバチは、それを半永久的に閉じ込めて、残せるんですね。だから、この中には酵素が100種類以上入っているんです。

中西:ほーー!いろんな酵素がここに凝縮されているのですね。

ポニイ:腐らないですね。昔からそういう風に保存きくものとして、代々使われていっているんですけれども、調べてみますと、「インベルターゼ」という酵素が入っていまして、これが抗菌作用のカタマリなんですね。それが潤沢なので、全く腐らずに、熟成発酵していくって形で、まあこれから1年、2年たっていくと水分が10%20%下がって、さらに深みのある味になります。
ポニィ緒方氏と中西賢一対談画像
中西:ワインみたく寝かせてどんどんどんどん美味しくなるというか、発酵がすすんでいくというか、

ポニイ:基本的に、うちの石けんに入れるときは、1年間熟成させたあとにしか入れません。
ポニィ緒方氏と中西賢一対談画像
中西:とりたてでなくて。

ポニイ:もちろんです。

中西:そこでも時間がかかっているのですね。

つづきます ⇒ (3本目 教えて!『クメールラビット』石鹸の商品別ポイント!

■ インタビュー・撮影・編集
【海外どうでしょう】管理人:中西 賢一
■ インタビュー日:2015.02.02
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