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なぜそこまでこだわるのか?究極の石鹸作りに挑むアーチスト【ポニィ緒方】(4/7)

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緒方陽一(ポニィ緒方)氏アップ画像
今回のインタビューは、カンボジアの大自然の恵みをたっぷり受けた素材を厳選、日本古来の製法「釜炊き塩析法」で手間ひまかけて作る石鹸『クメール・ラビット』ブランドを展開する「Rabbit Radiance Co.,Ltd.」最高責任者ポニィ緒方さん。彼がこだわりぬいて作った究極の石鹸は、感度の高いセレブや女性に大人気!

カンボジアという土地で、最高の素材を求め、手間のかかる日本の伝統的な製造法にこだわる。できあがるまでに3ケ月かかるという妥協のないモノ作り精神で「究極の石鹸」に挑むポニィ氏。

彼がなぜカンボジアという地を選んだのか、なぜここまでこだわって作っているのか、幻の素材「ワイルドハニー(野生のハチミツ)」とは。そして、一般的に使われている石鹸と「クメール・ラビット」の違い、石鹸のこと、美容のことなど幅広く語っていただきました!

ポニィ緒方(緒方陽一)氏
カンボジア・プノンペンで『クメール・ラビット』ブランドの石鹸を展開する「Rabbit Radiance(ラビット・ラディエンス)」の最高経営者。
そして、独自の世界観の作品を生み出し、世界や日本で個展を開くアーチストでもある。
妥協を許さないモノ作りは、まさに職人でありアーチスト。
「海外で冠たるプロダクトをカンボジアから送り出す」という理念のもと、日々究極の石鹸作りに向き合っている。

今回のポニィ緒方さんとの対談インタビューラインナップ!
本記事は、全7本の対談インタビューの最初の4本目となります。


1本目 これが本当の石鹸?日本古来の製法で作る超こだわり石鹸とは?
2本目 超希少!野生のハチミツ『ジャングルハニー』使用の光り輝く石鹸とは?
3本目 教えて!『クメールラビット』石鹸の商品別ポイント!
4本目 カンボジアビジネスはどうスタートする?注意すべきポイントは?
5本目 日本の若者に欠けていてカンボジアの若者が持っている大切なものとは?
6本目 知らないと怖い?『無添加石鹸』の本当の意味とは?
7本目 今後の展開・ビジョンは?本当にやりたい大事なこととは?
特別動画 ポニィ緒方さんからあなたへのメッセージ


生の声、現地のライブ感が伝わる【動画版】はコチラ!

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どうやってカンボジアビジネスをスタートしたの?

中西賢一(以下、中西):こういった商品を紹介させていただいたのですが、実際にポニイさんがこだわっていらっしゃるのは、カンボジアメイドってことで、カンボジアの厳選された材料を使って作るということもそうなんですけれども、それだけではなくて、実際にカンボジアの人にね、実際雇用というか、一緒に働いて商品を作り上げていくというね、プロセスに非常にこだわっていらっしゃるところなんですよね?この石けんの工場を立ち上げてどのくらいたつのですか?

ポニイ緒方(以下、ポニイ):もう今年で4年目になります。最初シェムリアップで始めたんです。
ポニィ緒方氏と中西賢一対談画像
中西:アンコールワットのある町ですよね?

ポニイ:はい、で、1年くらいしてエキスポートしたい、日本へ送りたいなと。

中西:最初は観光客、カンボジア内でちょこちょこと売るというスタイルだったのですね?

ポニイ:そうですね、夢は大きかったんですけど。まずシェムリアップに僕も住んでいたので、で、日本人2人で始めたんですけど、まずシェムリアップで使っていただき、愛されるようになったら、エキスポートにトライしてみようということでですね、で、カンボジアで月400個とか売れるようになってきたので、ちょっと屋台から工房へですね、ほったて小屋みたいなところで釜1個から始めて、今釜は8個くらいあります。
ポニィ緒方氏と中西賢一対談画像
中西:そんなにあるんですか!

ポニイ:はい、だから、そこからね、パートのカンボジア人の男の子を雇ってみたり、試行錯誤で。

中西:本当に小さいところから始めたという感じですね。いきなりドカンと資本金をぶち込んで大きいものを立ち上げてということでなく、本当にちっちゃく始めたという感じですね。

ポニイ:5000ドルから始めさせていただいて。

中西:これはねえ、これからちょっとやってみたいなあという人の参考になる部分かもしれないですけれどもね。その「ちっちゃく始める」というところですね。けど、「ちっちゃく始める」のは簡単かもしれないですけどね、続けるってところが、また大変なんですよね?

ポニイ:そうですねえ。

カンボジアの人ってどういう人?

中西:その雇用ということに関しては、こうかれこれ4年間の間でたくさんの人を雇って、その間たくさんの人が辞めていって、いろいろと試行錯誤があったと思うんですけど、ポニイさんからみてカンボジア人の方の特徴とか国民性とか感じることろありますか?
ポニィ緒方氏と中西賢一対談画像
ポニイ:一言でいうと、やわらかい、温和・・・と言いますか。どうしても日本人の仕事のスタイルからしてしまうと、いい加減、責任感がないっていう風に思ってしまうんですけど、

中西:だいたい東南アジアの方のイメージって、ざっくりとありますよね。ルーズだったりとかそういうイメージがあるんでね。日本人は、規則正しい、約束を守る、なんかそういうステレオタイプのイメージがありますけれどもね。

ポニイ:午後だったら午後、仕事で入れれるアポイントメントの数が違うんですよね。日本だと、すごく詰めれるじゃないですか。別件でこっち、次日比谷行って、新橋行ってってすごいじゃないですか。だいたい午前1件、午後1件、本当は4件しようと思っているんだけど長引いちゃったとか、そういう感じになりがちなんです。で、まあ僕らもねえ、いろいろ最初は悩んだんですけど、やっぱりいろんなことがですね、あらゆる部分で、納期が守られないということも、やっぱり知ったので、遅れる人の前にまた遅れているわけですよね。例えば、屋台とかでも、現地の安いアイス買うとか、ジュース買うとかでも、本当にこう、お会計しててね、話しているんですよ、「最近どう?」とか「何食うの?」とか、あの本当に平和なんですよ、後ろで待っている人も、イライラしないでにこにこして話に参加しちゃって、そのままだべっちゃったりして、そういうのは最近いいなあ、みたいな、まあいっか、みたいな、逆にこう、許す許容範囲も広いんですよ、だから、いろんなことがやっぱり、うまくいかなかったりすることは僕らにもあるから、そういう意味では、共存共栄できていますかね。

中西:いい面も悪い面もありますけれどもねえ。日本人も同じですからね。カチカチしていればいいというわけではないですしね。

ポニイ:あとはですねえ、やっぱりシンプルに素直、すごい素直ですね。やっぱりいろんな情報が入ってきていない、で、やっぱりまだ新興国で、内戦からまだ立ち直っていないんですけれども、まあその分やっぱり自分たちがなんとかしなきゃとか、出遅れた分いろんなものを学ぼうっていう気持ちはすごく強いので、ただやっぱり怒られるとか、厳しく物事を詰めて、仕事するっていう価値観はこれから教えていくというか、オンとオフというか、なかなか遊びながら仕事するというのがカンボジアのスタイルなので、でもそれもやっぱり、日本のスタイルとカンボジアのスタイルが混じるギリギリのところですね。
ポニィ緒方氏と中西賢一対談画像
中西:なるほどね、やはりビジネスとしてやる以上は、守らなければいけないラインというのがありますからね。そこはポニイさんも譲れないところだと思いますし、そこの舵取りって難しいところですよね。

ポニイ:はい、でも皆さん手先がとても器用です。非常に器用ですよね。

中西:なるほどねえ。

つづきます ⇒ (5本目 日本の若者に欠けていてカンボジアの若者が持っている大切なものとは?

■ インタビュー・撮影・編集
【海外どうでしょう】管理人:中西 賢一
■ インタビュー日:2015.02.02
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