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人気カフェオーナーが失敗から学んだ大事なこととは?【野池仁人】(2/5)

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野池仁人氏アップ画像画像
今回のインタビューは、カンボジア・シェムリアップでカフェ&バー「Green on Peace cafe&bar(しばふカフェ)」を経営する野池仁人さん

インタビューはまだまだ続きます。
今回の野池氏の対談インタビューラインナップ!
本記事は、全5本のインタビューの2本目になります。


1本目 なんとなく来ちゃったカンボジア(笑)
2本目 自分のプランは全滅!起死回生のきっかけは「怪しいおっさん」
3本目 ターゲットはずれた!観光客が全く来ない!
4本目 スタッフ全員やめました・・・
5本目 今後の野望!「○○バー」と「あそこ」への出店
6本目 野池仁人さんからあなたへのメッセージ


野池仁人(のいけ ひろと)氏
「Green on Peace cafe&bar(グリーン・オン・ピース カフェ&バー)」オーナー。
カンボジア・シェムリアップで話題の「芝生(しばふ)カフェ」こと「Green on Peace cafe&bar」のオーナー。
日本食卸し「DAISHIN TRADING」のシェムリアップエリア代理店営業も行う。
2012年に脱サラしカンボジアへ。
カフェ&バーをオープン。
シェムリアップに「しばふ」ブームを巻こす。
(シェムリアップでパクリ店舗が急増)
その開放的で独特なスペースは、欧米人を始め、多くの在住日本人のいこいの場となっている。

生の声、現地のライブ感が伝わる【動画版】はコチラ!

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自分の持ってきたプランは全滅!

中西賢一(以下、中西):カフェなんですけれども、最初っから「海外で住もう」「カフェを仕事にしていこう」っていうことでこっちに来られたんですか?

野池仁人(以下、野池):いえ、全然違います(笑)。半年ぐらいはこっち来て何しようかなっていうのは……

中西:最初は全然仕事は何しようかというのは決めてなかったんですか?

野池:あ、もちろん、自分の中ではプランはあったんですけど、こっちに来て現状を見てプランを照らし合わせたら、これダメだっていう感じになっちゃって(笑)、これ、やっても仕方ないなって、自分の持ってきたプランは全滅しましたね。
野池仁人氏と中西賢一対談画像画像
中西:幾つかあったプランが(笑)。

野池:5個から10個ぐらいあったんですけど、全部駄目っていうことが分かったんで、ブラブラしていた期間が半年ぐらいありまして(笑)。

中西:そのプランが失敗したっていうのは、具体的には、その、お金の問題だったんですか?

野池:お金もあるんですけど、やっぱりそのターゲット層とかも間違っているし(笑)。

中西:来てみたら(笑)。

野池:来てみたら需要がないんですよ。やっぱり。こっちの人のことも全然分かってない状態で来ちゃったんで。遊んでいく中で見てたら、やっぱり…うーん、やっぱり難しいなっていう判断になって……

中西:それ、結構焦りませんか? 来ちゃっててプランが通用しないっていうか(笑)、できないって思っちゃったら、「あれ?」って思いませんでした?

野池:すごい焦りましたし、焦っても仕方ないんですけど、焦ったら焦るほど、いいプランって出て来ないんで、自分に「焦るな」って言い聞かせながら、よく飲みにいったり、いろんな人に会わさせてもらったりして……。カンボジア人の特徴とかもそこで、その半年で、大体分かるようになってっていう感じですね、はい。
野池仁人氏と中西賢一対談画像画像
中西:そこで、別にカンボジアを撤退しようっていう気にはならなかったわけなんですよね?

野池:そうですね、はい(笑)。そういう考えはなかったですね。

中西:あ、ない(笑)。じゃあ、次のプラン、新しいプランを見つけなきゃっていう、そっちだったんですね?

野池:そっちだったんですね、はい。

カフェをやるきっかけ、それは「怪しいおっさん」(笑)

中西:どうして「カフェ」って決めたんですか?カフェがすごい流行ってるだとか、誰かから「カフェがいいよ」って勧められたりだったりとか、カフェをやるって決めたきっかけって何だったんですか?

野池:これ、ちょっと長くなるんですけど、まず「インフォメーションショップ」をやろうと思っていてこの物件を借りたんですよ。

中西:観光案内みたいな……

野池:そうですね。日本語で言うと無料案内所。

中西:はい、ツアー客相手にっていうことで?

野池:ツアー客っていうか、徒歩で歩いてるお客さんに情報を提供して、自分が作ったお土産とか、お酒とか売ろうかなとか考えてたんですけど、物件を借りてから気づいたんですけど、ここの通りって日本人がまず歩いてないんですよ(笑)
野池仁人氏と中西賢一対談画像画像
中西:あ、この、ここの通り、目の前の……

野池:はい。ここってもう、ひどいもんで1日にいいときで10人ぐらいしか通らないんですよ。

中西:すぐそこ、大通りなのにね(笑)。もう、バンバン通ってるのに。

野池:そうなんですよ。しっかり調査したら、10人ぐらいですね(笑)。

中西:(笑)ちゃんと定点観測してみたら、実は少なかったっていう。

野池:そうですね。リアルに調査したら(笑)少なくて。すぐそこ大通りなんで、いっぱい通ってるもんだと思ってたら……

中西:いやいや、僕もそう思いますよ(笑)。

野池:全然通ってなくて(笑)。欧米人は結構多かったんですけど、日本人がほんとに少なくて「あ、これ、これ駄目だ」っていうふうに思ったんですね。

中西:(笑)借りたあとに(笑)。

野池:借りたあとに思っちゃって、だからその(笑)店舗は借りたけど、やることがないっていう状態になっちゃって。で、「困ったな、困ったな」と思ってて、気分転換に首都のプノンペンに行って。お友だちに相談しに行ったときに、コーヒーショップで怪しいおっさんに声かけられたんですよ(笑)
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中西:それは日本人の方?

野池:日本人なんですけど、肌が真っ黒で、もう日焼けでボロボロで汚らしい恰好をしてて、ちょっと日本じゃしゃべりかけられても、しゃべらなかったと思うんですけど、そのとき自分も何て言うか、やることがなくなってて(笑)ちょっと行き詰ってたとこだったんで、なんだかその人と話す機会になって…話して、なんかその、人生相談みたいになっちゃったんですよ。

中西:話の流れからそうなっちゃった(笑)。

野池:はい(笑)。で、話していく中で、「物件は持ってるんですけど、やることがないんですよ」っていう話をしたら、「カフェやりなよ」とその人に言われて。その人、狙いがあって言ったのかどうか今は分かんないんですけど、その一言で「昔カフェやりたかったな」というのを思い出して。「じゃあ、もうやっちゃおう」という勢いだけでしたね。
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中西:その方は別に何かカフェを自分で経営されてたからとかって、そういうアドバイスをくれたとか、そういうわけではなかったんですか……?

野池:昔、バーやっててっていう話は聞いてます。飲食関係は結構長いことやってたみたいですね、で、怪しいと思ったんですけど(笑)、よくよく聞いていくと、ベトナムで事業をされてる方で、ちょうどバイクでアジア一周してたみたいで、

中西:へー。それで、「カフェやりなよ」って言われて、サラッと決めちゃったわけですか、もう?

野池:そこはサラッと決めましたね、もう。

おっさんとの出会いから2ヵ月でカフェオープン!

中西:それでもうすぐ帰って来て、シェリムアップ戻って来て、で、もう、すぐ動き出したっていう感じ?

野池:もう、すぐですね、すぐ工事に入って。
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中西:けど、カフェやるって言っても、いろいろやっぱり、食材、店の内装だったりだとか、申請、登録だったりだとか、そういうのって結構大変なんじゃないんですか?

野池:やっぱりそこは半年間をブラブラしてたのが、やっぱり……

中西:もう勉強してたわけですね?

野池:勉強してたというか(笑)、友だちがたくさんできたんで、そこで。申請関係ならこの人に頼んだらいい、食材ならどこで手に入れたらいい、内装業者だったらどこに頼んだらいいとかっていうのが、もう、すぐ頼める人が周りにいたんで……

中西:人脈を作ってたってところですね。

野池:そうですね。はい。

中西:で、その立ち上げで戻ってきてから、このお店のオープンまで、どれくらいでできるものなんですか?

野池:2カ月はかかんなかったんですけど、完璧を待ったら(笑)オープンはなかなかできないっていうので、もう、無理やりオープンさせたんですよ。だから最初フードもない状態でオープンさせて……飲み物だけでオープンさせてましたね。だから、フードまで出せる状態に持ってったのが、多分3カ月後とかに。まあ、1カ月で作ったんですけども、はい。

つづきます ⇒ (3本目 ターゲットはずれた!観光客が全く来ない!

■ インタビュー・撮影・編集
【海外どうでしょう】管理人:中西 賢一
■ インタビュー日:2015.02.06
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