今回のインタビューは、カンボジアの首都プノンペンでハワイアンのカフェ&バー『ALOHA ONO』を経営するアロハ・オノさん。知り合いもコネも何もないのに女手一つであっという間にカンボジアでカフェを開業!根性と度胸とノリで突っ走る20代ギャル系社長が、日々挑戦する中で気づいた経営者として、女性として大事なこととは?
そんなアロハ・オノ氏にたっぷりと語っていただきました!
カンボジア・プノンペンのハワイアンカフェ&バー『ALOHA ONO』オーナー。
カンボジアでは唯一と言える本格的なハワイアン料理を提供。
在住者はもちろん、空港から車で10分という好立地から、出張者にも人気のカフェ&バー。
今回のアロハ・オノさんとの対談インタビューラインナップ!
本記事は、全4本のインタビュー動画の1本目となります。
1本目 なぜカンボジア?カフェを開業しようと思ったきっかけは?
2本目 スタッフは家族?愛あるチームワークを生む「オハナ」とは?
3本目 カフェは儲からない?今だからできる新たなチャレンジとは?
4本目 経営者は甘えるな!その覚悟とは?今後の展開は?
特別動画 アロハ・オノさんからあなたへのメッセージ
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なぜ「カンボジア」を選んだの?
中西賢一(以下、中西):じゃあ、今日はカンボジアのプノンペンでビジネスをされている小野泰永(オノヤスエ)さんにお話をお伺いしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
小野泰永(以下、アロハ・オノ):よろしくお願いいたします。
中西:では、最初に簡単にご本人からプロフィールというか、ちょっと紹介をお願いしたいと思います。
アロハ・オノ:カンボジア・プノンペンの空港の近くでハワイアンレストランをやっております。オノと申します。店を初めて1年半ぐらいになります。
中西:はい。そんなこっちで飲食ビジネスをやられているオノヤスエさんにちょっとお話を聞いていきたいと思います。もう1回ちょっと、ここの店は何年ぐらいやっているかっていうのをお聞きしたいんですけど?
アロハ・オノ:1年半弱になります。
(注:インタビューは、2015年2月に行いました)
中西:1年半弱。2013年?
アロハ・オノ:2013年の10月末です。
中西:10月末から飲食ビジネスを、こっちで、「ハワイアンレストラン」?
アロハ・オノ:「ハワイアンカフェバー」とうたったレストランですね。(笑)
中西:ハワイアンカフェバー。正式名称はですね『ハワイアン・カフェ&バー アロハ・オノ(ALOHA ONO)』。
アロハ・オノ:はい。
中西:オノさん。お店の名前はオノさんって名字からと、ハワイ語の・・・
アロハ・オノ:「美味しい」って意味になります。
中西:美味しいって意味のオノを掛けて、名前になってるんですよね。
アロハ・オノ:はい。
中西:その辺のことをいろいろお聞きしたいんですけれども、僕はこのお店の話を聞いたときに、そもそも思ったのが、「カンボジアで何でハワイアン料理なのか?」っていうところだったんですよね。日本人が進出して来て、飲食ビジネスをやるっていうと、大抵和食をやるとか、パターン的にはそうじゃないですか? ハワイアンって「ロコモコ」とか、「パンケーキ」とか、「サンドウィッチ」とかそういうものですよね。それは何でハワイアンだったんですか?
アロハ・オノ:私自身が20歳ぐらいから2年ぐらいハワイに留学してたっていう経緯がありまして、好きな所っていうよりかは、ある意味、「第2の故郷」みたいなかたちで、ちょっと大事に思っている部分もあったりですとか、あと、せっかくなので、ハワイにいた経験を活かそうかなっていうのが、根底にありきなのですけれども、あと私自身がちょっと恥ずかしながら、和食の料理経験ですとか、洋食の料理経験がしっかりあるわけではないので、ハワイで私が食べておいしいって感じたものを自分の手で料理して出せる範囲でお出しできたらなっていうかたちでこの形式に落ち着きました。
中西:もともと日本でもちょっとやられてたんですよね。ハワイアンのお店っていうのはですよね。けど、全然調理経験がなかったといっても、けど、全部自分でレシピとか作られてるわけですよね。
アロハ・オノ:やっちゃいました!すいません(笑)
中西:けど、それで今お客さんが「美味しい、美味しい」って言って、お金を払ってくれているわけですから・・・
アロハ・オノ:はい、ありがたいことでございます。
中西:素晴らしいですよねえ。それっていうのもねえ。今ハワイアンのお店を日本でもともとやられてたということですけれども、なぜ日本でハワイアンのお店をたたんで、カンボジアでやるっていうことになったんですか?
アロハ・オノ:たまたま使っていたテナントが、急に所有者が変わるとか、そういうことで、ほんとに急きょ出なくちゃならなくなりまして、そのタイミングでたまたま常連さんの人に「カンボジアとか、面白いんじゃない?」って軽いお誘いを受けたのから、「店を畳んで途方に暮れていてもしょうがないなあ」って思ったので、そのままノリで飛行機に乗って視察に来ました(笑)そしたら意外と、いけそうな、直感的に楽しそうだなと。
中西:直感鋭そうですよね(笑)そのときオノさんはカンボジアのプノンペンに来たわけですよね。
アロハ・オノ:プノンペンに来ました。
中西:何日ぐらいそのとき来ていたんですか?
アロハ・オノ:1週間・・・10日、それぐらいですね。
中西:そしてその間に、ずっと、どういうところにいい物件があるかなあとか、もうそういうこともしたんですか? そのときに。
アロハ・オノ:やっぱり街のほうを・・・街のほうの飲食店を何軒かお茶して食べて歩いてみたんですけど、そうですね。あっちのほうも見たり、いろんなところを見ながら。
中西:どの辺で自分はここでできそうだなっていう感触を得たんですか?
アロハ・オノ:ここでっていう・・・
中西:どの辺っていうか、直感的にもうすぐなのか、それ同時に、ほかのライバル店を見て、「これだったら私は勝てるな」とかって思ったりとか。
アロハ・オノ:「勝てるな」とは思わなかったんですけど、多分もう飛行機に乗った時点で、「海外いいな」って心の中でたぶん思ってたと思います。
中西:もう決めちゃってて、あくまでも、こっちで見たりするのは確認的なものだったみたいな・・・
アロハ・オノ:そうです。半ばやれそう・・・なかばもう面白そうだから行きたいっていう気持ちがあった中で、多分こっちに来てみてた中で、自分に出来そうかどうかっていう、住めそうかどうかっていうところで判断したような気がします。
中西:それまではカンボジアに来たことはなかったんですよね。
アロハ・オノ:1度だけ観光で。
中西:あ、来たこと・・・アンコールワット?
アロハ・オノ:そのときも一応プノンペン、シェムリアップといたんですけども、あくまでもプノンペン2日ぐらい居ただけだったんで、まさかここに住むことになろうとは(笑)
中西:思わなかったと。(笑)けど、こっちへ視察に来て「じゃ、ここでやろう」って決めて、お店の立ち上げって結構スムーズにいったんですか?
アロハ・オノ:意外と目星をつけて、視察の際に既に目星をつけて、内装業者も大体・・・大体いろいろ目星をつけて、もう日本には渡航準備のために帰ったかたちだったので。
中西:じゃあ、もうここ自体、お店自体は契約済んでたんですか、もう?
アロハ・オノ:もうおさえて帰りました(笑)
中西:早いですね。すごいスピード感。
アロハ・オノ:帰ったときの親の反応ですね(笑)
中西:「えーっ」て感じだったんじゃないですか。
アロハ・オノ:私自身店を畳んで視察にに行くって決めるまでに親と話す時間もなく、畳んだその日に行ったものですから、「今からちょっと旅に出ます、心配しないでください」ぐらいの連絡しか入れていなかったもので、帰って、「あんた、どこに行ってたの」から始まり「いや、カンボジアに私引っ越します」と。そしたら母親に至っては「あんた、地雷とかあるでしょう」とか言われたりとか・・・
中西:ああ、よくあるイメージですね。
アロハ・オノ:わけの分からない本を買って心配してたり、まあでしたね、いろいろ。
中西:けど、こっちに特に知り合いがいたとか、コネクションがあったというわけでもないんですよね?
アロハ・オノ:全く(笑)
中西:誰も知り合いがいないのに、お店の契約、物件の契約をしてきちゃったりしてきちゃったわけですよね。すごいですよね、それね、ある意味ね。
アロハ・オノ:正直結構そんなにデポジットとかも取られなかったっていうか、わりといい条件だったんで、「まあ、これ、いいかな」っていうぐらい。
中西:あまり不安もなく?
アロハ・オノ:不安もなく、最悪取られても泣けるぐらいの金額だったんで、その初めにおさえていった金額が。
「カンボジア」に来てからどうだった?
中西:なるほど。それでまた日本に帰ってちょっと準備だけして、またこっちに来て、お店のオープンまではどのぐらいだったんですか?
アロハ・オノ:オープンまで1カ月半ぐらいですね。
中西:それも結構内装とか考えると早いですよね。
アロハ・オノ:そうですね。そんなにいじくってないんで、でも、それでも遅れました。私は10月頭にオープンしたかったんで。
中西:ええ。結構こっちって工事が遅れるって定番じゃないですか。
アロハ・オノ:まあ、そうでしょう、早かったほうなんでしょうけど、当時の私はまだカンボジアタイムに慣れてなかったので、日々やきもきイライラ。
中西:イライラして。(笑)
アロハ・オノ:はい。
中西:けど、こっちにコネクションがないっていうことは、事前にどういうところか知り合いに宣伝することもできないじゃないですか? 「私、こういうお店をオープンするから、来てくださいね」って口コミも事前に広げることもできないわけですよね。実際にスタートしてお客さんを集めるのってどうやってやってたんですか?
アロハ・オノ:うーん。そうですね。一応、フェイスブックを始めてみたり、始めはやっぱりとりあえずあけてみて、広告を打ったこともありましたけど、とりあえず待ってというか・・・
中西:じゃあ、こういうお店、歩いてる人とか、車で通る人が、たまたま入ってくれるのを待つみたいな?
アロハ・オノ:そうですね。と思っていたら、意外とこの辺りって、工場とかが空港の先にあるんですけども、そっちの人たちからしたら、この辺って一番近い栄えているエリアではあるので・・・
中西:一番空港から近い流行っている・・・
アロハ・オノ:やや栄えてる村というか、なので、ふたを開けてみたら、わりと日本人の方でお住まいの方がたくさんいらっしゃったりとか、あと、私がこの物件だと思った決め手が、すぐ近くに「ダラエアポートホテル」っていう結構いいランクのホテルがもうほんと徒歩2,3分の所にありまして、そちらから出張でいらっしゃった方が、フラッと寄ってくださって「あっ、日本人がやっているんだ」っていうことで・・・
中西:出張者がよく泊まる、利用するホテルなんですね。
アロハ・オノ:はい。1回いらっしゃった方は、次の出張の際にも、市内に出るのが面倒くさいからというかたちで、うちにリピートしてくださったりですとか・・・
中西:1回食べたらもう安心しちゃってるっていうのもあるしね。
アロハ・オノ:そうです。あと、だから「この前出張で来た誰々さんに聞いてきました」っていう口コミで、なんか私がどう動いたらいいか戸惑っているうちにお客様に広めていただいたっていうかたちのほうが。(笑)
中西:最初から、けど、日本人をターゲットにしていたわけですか? このお店っていうのは?
アロハ・オノ:それが全く日本人をターゲットにする予定がなかったんです(笑)
中西:ローカルか、欧米人?
アロハ・オノ:はい。ローカルか、欧米人の予定でした。
中西:けど実際ふたを開けてみたら、日本人の方が意外に来てくれたということですね。
アロハ・オノ:日本の方に支えられていますm(_ _)m
中西:今はどれぐらいなんですか? 日本人の人って?
アロハ・オノ:今はまだ7~8割は日本の方が見えてくださってます。
中西:あとは欧米人の方が?
アロハ・オノ:はい。
中西:オープンしてから、大体こう営業的に安定し始めたのってどれぐらいなんですか?
アロハ・オノ:正直まだ安定してると言っていいのか分からないぐらい微妙な感じなんですけど、去年・・・去年1回いいラインには乗ってきたかなっていうのが・・・そうですね、秋ぐらいですかねえ。ちょうどやっぱり始めて1年ぐらいですかねえ。
中西:ハワイアンのレストランってカンボジアのプノンペンにはほとんどライバルはいないですからね。なんかそういうことでかぶるってことはないですよね。
アロハ・オノ:それを・・・そう思って始めました(笑)
中西:プノンペンでロコモコを食べたいって思ったら多分ここに来るしかないですよねえ。
アロハ・オノ:そうですね。(笑)
つづきます ⇒ (2本目 スタッフは家族?愛あるチームワークを生む「オハナ」とは?)
【海外どうでしょう】管理人:中西 賢一
■ インタビュー日:2015.02.13