今回のインタビューは、カンボジアの首都プノンペンでハワイアンのカフェ&バー『ALOHA ONO』を経営するアロハ・オノさん。知り合いもコネも何もないのに女手一つであっという間にカンボジアでカフェを開業!根性と度胸とノリで突っ走る20代ギャル系社長が、日々挑戦する中で気づいた経営者として、女性として大事なこととは?
そんなアロハ・オノ氏にたっぷりと語っていただきました!
カンボジア・プノンペンのハワイアンカフェ&バー『ALOHA ONO』オーナー。
カンボジアでは唯一と言える本格的なハワイアン料理を提供。
在住者はもちろん、空港から車で10分という好立地から、出張者にも人気のカフェ&バー。
今回のアロハ・オノさんとの対談インタビューラインナップ!
本記事は、全4本のインタビュー動画の2本目となります。
1本目 なぜカンボジア?カフェを開業しようと思ったきっかけは?
2本目 スタッフは家族?愛あるチームワークを生む「オハナ」とは?
3本目 カフェは儲からない?今だからできる新たなチャレンジとは?
4本目 経営者は甘えるな!その覚悟とは?今後の展開は?
特別動画 アロハ・オノさんからあなたへのメッセージ
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難しい「スタッフ」との付き合い方はどうしているの?
中西賢一(以下、中西):今お話を聞いていると、結構トントン拍子に勢いでこうやってグーッて来たようなふうにも見受けられるんですけれども、そんなことではないんですよね。いろいろ苦労とかあったわけですよね。ここまで来るまで。
小野泰永(以下、アロハ・オノ):わりと見た目通り短気なものですから、スタッフとのいろんなやり取りですとか、カンボジア人に対しての、ほかの業者に対してのルーズさですとかに、日々やきもきイライラしながら、なかなかこれを受け入れるのに時間がかかったりしながらやってまいりました。
中西:一番苦労した点ってなんですか? 今まで…今もそうかもしれないですし、こっちでビジネスで苦労してる点っていうのはどんなことですか?
アロハ・オノ:多分、皆さん、こっちにいる日本人でビジネスしている方は、外人でこっちのクメール人を使ってビジネスをされている方は、皆さんだと思うんですけど、やっぱり「スタッフ教育」が、一番の課題かなと思ってます。
中西:そのスタッフ教育っていうのは、具体的にはすぐ辞めちゃうっていうことで、スタッフを定着させるっていうことが難しいのか、それともお給料の問題だったりとか、いろいろあると思うんですけれども、あとはこういう怒ったりしないとか、いろいろあると思うんですけど、どういうところに気を付けていらっしゃいます、今?
アロハ・オノ:今のスタッフは…やっぱりうちも始めのうちはすごい定着率が悪くって、入れ替わりも激しかったんですけど、そうやってるとスタッフも伸びないものですから、ちょっとしたタイミングで、たまたまうちの子は、定着率がよくなってきたんですけど、やっぱりその時期って、私自身もスタッフに対して、もともとそんなに、何て言うんでしょう、ボッシー(いばるような)な感じで接しているつもりはなかったんですけど、ちょうどいいタイミングで、女の子が入り始めてきたので。そこでフレンドリーに接するようになったというか、私の中では友だちとか、彼女たちには、ハワイの言葉で家族「オハナ」って言葉があるんですけど、「私たちは1つのチームで家族でオハナだよ」っていうかたちで、1従業員と雇用者じゃなくって、もっとフレンドリーな感じで接していこうっていうふうに心がけて、お互いがより心を開くようになったような気がします。 それからは、辞める子に関してもちゃんと理由があって辞めていく子とか、なんか悩みがあったりとかしたら話してくれるようにもなりましたし。
中西:じゃあ、それの意識的にそういうふうに歩み寄ろうじゃないけれども、ちょっとチームでやろうというふうに心がけたのと、きっかけとしては、女の子のスタッフが入ってきたことっていうのが、ちょっときっかけだったみたいな……
アロハ・オノ:そうですね。心がけたというよりかは、女の子が入って来てくれたことで、自然に私がそうなれたっていうか……
中西:それまでは男の子のスタッフで何かうまくコミュニケーションが取れなかったっていうか……
アロハ・オノ:そうです…あんまりこういう言い方したくないんですけど、カンボジア人って、わりと女の子のほうが一生懸命働く子が多いって、ほんと皆さん口をそろえておっしゃるんですけど、やっぱり男の子にはちょっとイライラしちゃうことが非常に多くて、私もやっぱり「何でこんなことできないの」って、思わず強めに言っちゃうような日もあったんですけど、女の子だったらちょっと優しく言えるというか、自然と優しく接する相手になったというか。(笑)
中西:なるほどねえ。今何人ぐらいスタッフの方はいらっしゃるんですか?
アロハ・オノ:今は10人くらいいますね。
中西:結構いるんですね。それはアルバイトの子が結構メインっていうかたち?
アロハ・オノ:一応みんなまだ学生でアルバイトの子で、1人だけですね。その子も主婦の子なので。あともうみんな一応アルバイトというかたちでやってます。
中西:そういう子たちを束ねてるっていうのはね。10何人いたら結構大所帯ですよねえ。
アロハ・オノ:そうですね。
中西:ヤリ手!ヤリ手経営者!
アロハ・オノ:いや、いや。(笑)私が楽をできるように、私がいなくても回せる環境を作ろうと思ったら、やっぱり10人ぐらい抱えなきゃいけないかたちになっちゃって(笑)
中西:それでやりくりをしていくっていう。
アロハ・オノ:そうですね。
「女性の起業」ってどう?
中西:あとお聞きしたいのは、女性が起業するっていうこともまず難しいし、起業するだけじゃなくて、継続するのはもちろんそうだし、女性っていう視点で、メリットとか、やりにくかったところっていうのは何かあります? 女性だとこういうふうな男性とはちょっと違うことをやらざるを得なかったりだとか、女性だからこういうことは意識したほうがいいという何かそういうことって?
アロハ・オノ:不思議とあんまり…私、以前からこんな感じなので(笑)自分自身で感じない、周りの方はどう思ってらっしゃるかは分からないんですけど、自分では鈍感な部分もあると思うんで、そんなには感じてないんですけど、やっぱり今の子が定着する前に男の子とぶつかりやすかったのは、男の子がやっぱり女のボスっていうのをちょっとなめてたのかなっていうのも、なくはないかもしれないですね。
中西:結構こっちの人って男の人が上って、ちょっとありますよね。
アロハ・オノ:あるみたいですね。
中西:そうか、女性のボスだものね。ちょっとやりにくい。向こうもやりにくいのかもしれないですね。
アロハ・オノ:もしかしたら…私もわけが分からない外国人の…そうですよねえ、自分が男だったら、日本でわけの分からない外国人のおばちゃんに「ああだ、こうだ」っていわれたらカチーンと来るかもしれないですよね。「日本のこと何も知らないくせに」みたいなの。
中西:そこが女性だからちょっと意識したらいいかもしれないところかもしれないですよね。もしかしたらね。
アロハ・オノ:うーん。だから、もう私は開き直って、なるべくこの国って女の子がすごい頑張ってるなっていうのを肌身で感じてるので、もうちょっと女の子を応援していける環境っていうか、女の子が自立するのにつながるようなことができればなあっていうのは、密かに考えていたりするので、これからもなるべく女の子メインでやっていきたいなっていうか、いつまでも女の子の気持ちを分かるボスでありたいなっていうか、そう思ってます。
中西:ちょっと今ここで強調しておきたいんですけども、このプノンペンでビジネスを立ち上げてやられている方っていうのは、もうほとんどほぼ100%近く男の方ばっかりで、女性で自分から起業して立ち上げてるっていうのは、もうほんとにヤスエさん今1人ですよね。しかも、20代っていう相当稀有な存在で、このプノンペンでもちょっと注目の的になっているんじゃないのかな。
アロハ・オノ:だといいんですけどね。(笑)
つづきます ⇒ (3本目 カフェは儲からない?今だからできる新たなチャレンジとは?)
【海外どうでしょう】管理人:中西 賢一
■ インタビュー日:2015.02.13