今回のインタビューは、世界遺産「アンコールワット」があるカンボジア・シェムリアップにある旅行会社に勤める西村なつみさん。旅行の専門学校時代にカンボジアにハマり、ガマンしきれず現在の会社へ就職。そして結婚、出産。カンボジアで働きながら「子育て」実践中。日本とカンボジアの「子育て」の違いに驚く毎日。その驚くべき「カンボジア流子育て」とは?
カンボジアでフルタイムで働きながら子育てをしている西村なつみさんに、たっぷりと語っていただきました!
カンボジア・シェムリアップの旅行会社『クロマーツアーズ』勤務。
アンコールワット観光の現地ツアーが圧倒的に強い『クロマーツアーズ』をバリバリと仕切ると同時に、ローカルスタッフに囲まれながら、日本とは違う「カンボジア流子育て」実践中。
今回の西村なつみさんとの対談インタビューラインナップ!
本記事は、全2本のインタビュー動画の1本目となります。
1本目 なぜカンボジア?日本でなくカンボジアへ就職した理由とは?
2本目 これがカンボジア流子育て?日本の常識を何が違う?
特別動画 西村なつみさんからあなたへのメッセージ
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カンボジアで育児ノイローゼ?
中西賢一(以下、中西):なつみさんは、こっちでお子さんを育てられているということなんですけれども、育てるにあたってとくに不安とかなかったですか?
西村なつみ(以下、西村):不安は、日本で出産したので、すごくありましたね。日本で出産すると、育児書をまず渡されて、読んで、妊婦の時すごいヒマなので、めちゃくちゃ読むんですよ。「これがダメなんだ」と一つずつチェックしていって。日本で出産して、そのあと4ヵ月日本にいたんですけど、その間もそのルールに忠実に守り、毎朝この時間にミルクをあげて、お風呂の時間とか、日光浴を何分くらいとか。
中西:そんなマニュアルみたいなものがあるんですか?
西村:マニュアルというか育児書。「赤ちゃんにはこれがいい」というのがあって、それに忠実にやっていたんですよね。で、父親が迎えに来たので、一緒にカンボジアに戻りました。はじめの1ヶ月は、私一人で育てていたんですけど、そのまえ日本にいた4ヶ月間は私の母もいたので、ちょっとしんどいなって思ったら、「はい!!」って。カンボジアでひとりだったら、すごいストレスがたまっちゃって。そのルールどおりにやっていて。
中西:一応ルール通りにやっていたのですね?
カンボジア流粉ミルクの飲ませ方って?
西村:はい、やっていました。例えば、日本ではミルクの入れ物を煮沸しなくてはいけないんです。薬みたいなものがあって、そのタブレットを入れたらちゃんと殺菌されますよというのがあって。カンボジアはないわけじゃないですか。その分余分に作ってとかやっていたんです。1ヶ月経ってからカンボジア人に預けたんですね、最初4時間だけ。でも心配だから電話したり、すぐ見に行ったりしてたんです。でも、哺乳瓶は煮沸してないし、裸足だし、服着させてないし、そういうのが守られてないと。これはカンボジアの育て方とは違うんだなとわかりましたけど。なんだっけ?「えっ?」っというのがあったんです。
中西:びっくりしちゃったと。育児書と全然違うことやっていたみたいな。
西村:あ、そうだ。ミルクの粉。あれは熱いお湯でないといけないんですね。ミルクを混ぜて。
中西:溶けないんですよね?そうしないと?
西村:だと思うでしょ?それが普通の水でもとけるって最近知ったんですけど。沸騰したお湯を入れて、混ぜて、冷めるまで待つ。もしくは氷で冷ます。でも、普通の水をペットボトルに「バーッ」と入れてっていうのもはじめのびっくりで。溶けちゃうし、すごいガブガブ飲んでるし。「これでもいいの?」って。
中西:冷ます時間も必要ないと。それがびっくりしたと。
西村:びっくりでした。
中西:それはカンボジアの人は当たり前にやっちゃっていたりするわけですよね?けどそれでお子さんは何の問題もないわけですよね?
西村:問題ないんですよ(笑)これもいいんだ、これもいいんだとどんどんクリアになってきて、いまあれになっている(子供を指さす)。
中西:だいぶ、たくましく育ってますよね(笑)。
西村:裸足で歩くなんて思ってもみなかったのに。大丈夫かと。
中西:それだけ順応性が高いということですよね。アジアで子供を育ててみようって思う人は、まず衛生面とかね、子育てのこととか心配だと思うんですけど、今のなつみさんの話を聞くと、なんとかなっちゃうと。
西村:そう、なんとかなっちゃう。
中西:そんなもんなんですね。
西村:そんなもんなんですね。
中西:心配するほど、子供はやわじゃないと。
カンボジア人にたすけられた「おむつ事件」!
西村:一回カンボジア人に助けられたなってことがあって。おむつをしていたら、おむつかぶれになっちゃったんですね。暑くて蒸れちゃって、めちゃ真っ赤になっちゃったんです。
中西:あせも?
西村:あせもみたいな感じです。で、お医者さんに行ったら「おむつをさせないでください」と。でも、おむつさせなかったらダダ漏れになっちゃうから「それはできない」と。で、ここの預けているスタッフたちが、私に対して怒るんですよ。「おむつはかせたらだめ」っていうんですよ。でも困るからはかせてたんですね。そしたら「これじゃあ、いつになっても治らないから」って。夜おむつをして寝るのがだめらしいんですね
中西:こっちはおむつというもの自体がないんですか?
西村:ありますあります。おむつかぶれをしているときは、おむつして寝かせたらだめと。でもベッドの上でやられちゃったらね。
中西:それでもいいと。
西村:でも、カンボジア人はもう全然OK。「キッチンペーパーを下に引いておけばいいんだよ」って。1回それでトライしたんですよ、もう悲惨なことになっちゃって。もうベッドシーツもベッドもうんちだらけになっちゃって。「やっぱりだめじゃん」って思って。全然治らなかったんですね。見かねたカンボジア人夫婦が、「一晩預かる」と。「うんちとか全然大丈夫だから。かわいそうだから預かってやるよ」と。入院みたいな感じで親は。入院させたんですね。やっぱり、おむつをさせないで寝かせて、ずっと薬も飲んでたら、すぐに治っちゃって。感謝感謝で。
中西:その預けた家の先でも、たぶん同じことをやっていたわけですよね?
西村:同じことをね。
中西:けど、まあ向うの人からしてみたら・・・
西村:「洗えばいいじゃん」みたいな(笑)。
西村:それくらいの感覚なんでしょうね。コチラの人は、それが通過儀礼で、みんなやっているんでしょうね。そういう洗礼を浴びてしまったと。
西村:もうすごいいろいろびっくりすることばっかりですね。
中西:けどそれって、なつみさんのまわりにカンボジア人の人がいっぱいいたからっていうのもありますよね。これが、日本人の人ばかりとつきあっていてね、過保護というか。西欧の病院なんて行っていたら、そういう解決方法にはいたらなかったかもしれないですよね。ちょっと特殊ですよね。面白いですね。今後まだまだいろいろと起こりそうですね
西村:まだまだありそうですけど。
中西:なつみさんの環境はちょっと特殊で、旦那様がこのインタビューしている「クロマーヤマトゲストハウス」のオーナーさん。なので、カンボジア人のかたがスタッフでいっぱい働いているので、そこでのびのびと放し飼いのようになっていると。だから、ちょっと特殊といっては特殊なんですけどね。
これからの夢は?
中西:最後の質問なるんですけど、これからまだまだずっとカンボジアにいらっしゃる予定ですか?
西村:しばらく。
中西:何かご自身でこういうことやりたいとか、何かこうカンボジアとかかわっていきたいとかあったりしますか?ツアー会社でキャリアをアップするとか、カンボジアでこの子をどう育てたいとか、夢とか展開とかあったりしますか?
西村:とりあえず元気に育ってくれれば私はいいので。
中西:お母さんとしてね。
西村:旦那さんについていくだけです。彼の好きなように、彼が楽しかったら私もいいんじゃないですか。
中西:すごくいい奥さんじゃないですか。
西村:今もそうですよ、電話が通じなくて。たぶん新しいお店にいるんでしょうけど、全然とらない、コールもない。
中西:仕事熱心ってことですよね。
西村:好きなことをやって、私も好きなようにします!
中西:まだまだカンボジアとかかわっていくということですけどね。カンボジアが好きな人はいっぱいいるでしょうし、旅行業界で仕事したいって人もいっぱいいるでしょうし、そういう人たちに、なつみさんの言葉、メッセージはとても参考になったんじゃないでしょうか。
西村:参考になればいいですけどね
中西:いろんなことが起こるんだと。よいお話が聞けました。今日は、カンボジアのシェムリアップで働きつつ子育てをしている西村なつみさんにお話をお聞きしました。ありがとうございます!
西村なつみさんからあなたへのメッセージ動画
西村なつみさんからあなたへのメッセージ!
「海外で働いてみたい!」「カンボジアでビジネスや起業をしてみたい!」というあなたに、西村なつみさんから熱いメッセージをいただきました!
他では聞けない生のメッセージ動画です。
西村なつみさんのこのメッセージをテキストでしっかりと読んで感じたいかたは下記へ!
→西村なつみさんからあなたへのメッセージ!書き起こし
【海外どうでしょう】管理人:中西 賢一
■ インタビュー日:2015.02.07