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カンボジアの地で「ヘアースタイル革命」に挑戦する熱き美容師【鈴木彰義】(1/3)

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鈴木彰義氏アップ画像
今回のインタビューは、カンボジア・シェムリアップで美容室『ヘアーサロンA』を経営する鈴木彰義氏
日本での「人気美容師」というステイタスを捨てカンボジアの地で勝負する熱い職人。
女性は髪の毛を切らない人も多いというカンボジア。
そんなマーケットを「経営者」としてなぜ選んだのか?
1人の「美容師」のプライドをかけて取った戦略と行動とは?
たっぷりと語っていただきました!

鈴木彰義氏
カンボジア・シェムリアップに2013年10月オープンした美容室『Hair Salon A(ヘアーサロンA)』オーナー・美容師・スタイリスト。
単価が低く、美容文化の違うカンボジアで、経営者、美容師として数々のチャレンジを行う。
そのひとつであるカンボジア人の方への無料カットはなんと400人を突破!
誰よりもカンボジア人の髪を理解する日本人である。

今回の鈴木彰義さんとの対談インタビューラインナップ!
本記事は、全4本のインタビュー動画の最初の1本目となります。


1本目 「なぜ?」カンボジアで起業しようと思ったきっかけは?
2本目 「女性は髪の毛を切らない?」厳しすぎるマーケットでとった戦略と行動とは?
3本目 今後カンボジアでチャレンジしたいこととは?
特別動画 鈴木彰義さんからあなたへのメッセージ


生の声、現地のライブ感が伝わる【動画版】はコチラ!

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なぜカンボジアで起業しようと思ったの?

中西賢一(以下、中西):はい、それでは、今日は、カンボジアのシェムリアップで美容院を経営されている鈴木彰義(スズキアキヨシ)さん、通称アキさんとお話をしていきたいと思っております。よろしくお願いします。

鈴木彰義(以下、アキ):よろしくお願いします。

中西:じゃあ、簡単にアキさんのほうから、ご自身のプロフィールをお願いいたします。

アキ:カンボジアのシェムリアップで美容室を経営しております。アキと申します。名前は『ヘアサロンA(Hair Salon A)』という美容室でありまして、シェムリアップで活動を始めました。
鈴木彰義氏と中西賢一対談画像
中西:はい。アキさんは美容師さんっていうことなんですけれども、もう美容師歴っていうのは結構長いんですか?

アキ:そうですね。今で言うと13年目。

中西:13年目。しかもずっと美容師一筋でやってきたっていう。

アキ:なんですけど、もともとは美容学校を卒業したら、そのまま美容室に就職したわけではなく、そのままその学校に就職しました。

中西:先生になったってことですか?

アキ:その美容学校の職員として7年間・・・
鈴木彰義氏と中西賢一対談画像
中西:教える側で?

アキ:教える側で。

中西:(笑)なるほど、そういう経歴があるんですね。そこから現場に入ったみたいな?

アキ:で、7年を終えたあとに自分でもやりたくなってしまって。学校を辞めて美容室に.
1からというか、0からというか、初めて就職しました。

中西:なるほどね。ちょっとこれから話をドンドン聞いていきたんですけれども。今やっぱり美容師業界というか、美容師さんも、ドンドン海外に出て行きたいとか、多分日本人の手先の器用さというのは、海外でもちょっと優位性があるというか。そういうことで、海外展開もしていきたいと思っている人が多いと思います。今日はそういう人に鈴木さんのお話が参考になるかなと思うので、ちょっといろいろ突っ込んで話を聞いていきたいと思うのですけれども。そもそも、カンボジアで美容室をやる、美容師として行ってみようという、そのきっかけって何だったんですか?

アキ:きっかけは特にないんです(笑)
鈴木彰義氏と中西賢一対談画像
中西:特になし(笑)

アキ:僕もともと海外でやろうとか、ましてはカンボジアで美容室やろうとか、カンボジアが大好きだとか、そういうものがなくて。ごくごく普通に日本の美容室で勉強して、ある程度の年になったら、日本で美容室を開ければなと思ってずっとやってきたんですけど、その頃付き合っていた今の妻なんですけど、まあ、あるきっかけでカンボジアに行きたいと。そこから、妻に呼ばれたというか。(妻に)「やってみたら?」と言われたのがきっかけで、「じゃあ、やってみようかな」ぐらいの気持ちでやったのが最初のきっかけです。

中西:なるほど。アキさんの奥さんというのは、何でも屋さんのリサさんなんですけれども、リサさんのほうが先にカンボジアで、先に行って展開をしてて、アキさんを呼び寄せたっていう・・・

アキ:そうですね。きっかけをくれたっていうのは妻であって、きっかけがあるってことは出てみようって。そこから「どういう国なのかな」とか、「海外でやるならどうしたらいいのかな」っていうのを調べ始めて、思い切ってでてきたっていうのが最初のきっかけですね。
鈴木彰義氏と中西賢一対談画像

カンボジアで起業するって不安はなかった?

中西:実際、自分がそこで美容師としてやろうと思ったときに、例えばライバルというか、「日本人の美容師さんは今どれぐらいいるのかなあ」とか、「どれぐらいの金額設定をすれば来てくれるのかなあ」とか、「マーケットはどれぐらいなんだろうなあ」とかって、いろいろ調べたりしてくうちに不安にならなかったですか?

アキ:いやもう不安だらけでした(笑)。カンボジアっていう国がどういうところなのかっていうのも分からなくて。日本から見るとカンボジアって貧しい国だとか、戦争の跡が残ってるような国だとしか認識してなくって。来てみるまでは、本当に不安でしかなくて、そんな国に妻が行ったことで、ほんとに大丈夫なのかなって思ってはいたんですけど、いろいろやり取りをしているうちに、「そんな国じゃないんだな」っていうのがわかって。そういう国だったら、やってみたら面白いかなと。
鈴木彰義氏と中西賢一対談画像
中西:実際に美容室をオープンするっていうところまで結構スムーズにいったんですか?

アキ:そうですね。実際、美容室を作ろうというときには、まず資金繰りから始めたんですけど。でも、誰かに頼ってやりたいとは思っていなかったし、やるなら自分ひとりで小さいところでやってみようと。いずれ徐々にというかたちで思っていたので、誰かにお金を借りたりとかそういうことはしなくて、貯金だけでやりくりできるようなことを調べて、これぐらいだったらできるかなっていう金額が見えたので、それでオープンして。

中西:じゃあ、そういう点ではカンボジアって比較的そんなに資金的にはそんなにすごく持ってなくてもスタートできるっていう感じではあるわけですか?

アキ:最初はそうですね。最初はお金を持ってなくてもできるっていうのは・・・

中西:けど、場所しだいではやっぱり高くなっちゃいますよね。

アキ:やっぱりカンボジアでも、僕がやっているのは「シェムリアップ」っていう町で、観光都市でもあって、物価も、家賃も少し高いこともあって、場所によってはほんとに資金があってもできないとか、あとは契約だとかそういうところで難しい面もやっぱりありますし、お金を持っているから、じゃあうまくいくということでもない。
鈴木彰義氏と中西賢一対談画像

お客さまはどんな人が来るの?在住日本人?ローカルのカンボジア人?

中西:今、サロンのお客さんっていうのは、基本的には日本人の人たち、在住日本人の方たちが、ターゲット、お客さんだと思うんですけれど、やっぱり日本人のお客さんがメインになってきているわけですか?

アキ:いやあ、最初はそういうイメージでここに来ましたけど、在住者と言っても、シェムリアップ自体は日本人が今300人前後だと。

中西:少ないですよね。

アキ:そうですね、それがまた300人前後がずっと長くいる方がいればいいんですけど、大体の方がインターン生だとか契約社員の方で、半年1年おきに入れ替わっちゃう町で。だから、来たらいなくなっちゃうっていうのが現状で。僕もオープンして初めのほうは来てくれた方いますけど、もう今はいないっていう方がいっぱいいます。

中西:じゃあ、比較的新規開拓を続けていなくちゃいけないみたいな感じに・・・

アキ:そうですね。常に新規の方が来るかたちなんですけど。でも、それだと何となく自分の中でもあまりにも面倒くさくなってしまって。しかも日本人在住者を相手にするビジネスを考えるとしたら狭すぎるので、今はそうじゃないビジネスの仕方を展開していければなあと思ってやってます。なので、在住者といってもカンボジア人対象のほうが比較的多い。
鈴木彰義氏と中西賢一対談画像
つづきます ⇒ (2本目 「女性は髪の毛を切らない?」厳しすぎるマーケットでとった戦略と行動とは?

■ インタビュー・撮影・編集
【海外どうでしょう】管理人:中西 賢一
■ インタビュー日:2015.02.05
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